溶接管理者の仕事内容 溶接管理技術者は、溶接作業の監督指導や溶接一般の施工計画などの管理です。建設現場における仕事内容は、溶接部材の材質確認・溶接ワイヤーの選定・溶接部(開先)の測定・溶接施工報告書の作成・工程打合せなど、溶接を行う上での、前後の調整をする仕事になります。 溶接管理者になるためには、溶接管理技術者2級の取得を目指します。 溶接管理者の魅力 円滑に工事を進められるよう、他職の責任者と打合せをする重要な仕事を任せられます。経験・知識が増えると同時に、仲間・他職の責任者からの信頼を得られるなど、やりがいを感じられる仕事です。
FLOW溶接管理技術者の取得について 受験条件の確認 溶接管理者資格の受験には溶接の実務経験が必須です。学歴や資格の有無によって、下記のとおり求められる実務経験年数が異なります。 受験資格 実務経験の長さは、学歴などによっても変わります。 1年以上:理工系大学院修了者及び理工系大学卒業者で溶接専修とみなされる学校卒業者 2年以上:理工系大学院修了者及び理工系大学卒業者 3年以上:2級認証者、理工系短期大学及び工業高等専門学校卒業者で溶接専修とみなされる学校卒業者 4年以上:理工系以外の大学院修了者及び大学卒業者、理工系短期大学及び工業高等専門学校卒業者 7年以上:理工系各種専門学校及び工業高等学校卒業者 8年以上:工業高等学校以外の高等学校卒業者 以上に当てはまる人だけが受験可能です。 試験の内容 筆記試験 溶接法 溶接機器 溶接冶金 溶接材料 溶接力学 試験検査 溶接施工及び管理 安全衛生 試験検査 口述試験 2名の面接官による、15~20分程度の試験です。質問の内容は筆記試験の出題範囲と同一なので、筆記試験の対策を万全にしておけば問題ありません。 溶接法 溶接機器 溶接冶金 溶接材料 溶接力学 試験検査 溶接施工及び管理 安全衛生 試験検査 事前にするべき対策 研修会に参加し、修了証の交付を受ける 通常は筆記試験と口述試験の2つを受ける必要がありますが、日本溶接協会が認める研修会に参加して修了証の交付を受けることで、交付日から2年間は口述試験が免除されます。研修会の参加には51,480円の費用がかかりますが、口述試験免除の他、筆記試験の対策としても効果的な内容ですので積極的な参加をおすすめします。 過去問の確認と用語の暗記 筆記試験に出題される問題の約60%は、過去にも出題されたことがある問題やその類似問題です。この60%分は確実に正解できるよう、過去問題を繰り返し解いて内容を押さえておきましょう。試験問題には専門用語が多数登場するため、過去問題を解く中でわからない用語が出てきたら必ず意味を調べ、ひとつでも多くの用語を覚えることも強く意識してください。